これまでのデフロスト開始方法は...
1. エアクーラーの霜付きとは無関係に決められた時刻に行う方法
2. 霜付きを目視確認して行う方法
3. エアクーラーの霜付きによるファン電流値の増加を捕らえて行う方法
日新のデフロスト時期判断機能は...
霜付きによるエアクーラーの能力低下を電子膨張弁で自動検知して行います。
※これは、膨張弁の能力を常に監視する日新のNMC冷凍装置制御システムだから実現できる機能です。
1. コントローラーは蒸発器の負荷状態により電子膨張弁の弁能力を調整して最適運転を行います。
2. 着霜が多くなると蒸発器能力が極端に低下し、膨張弁に対する負荷が急激に減少した状態となります。
3. コントローラーは負荷の減少を検出し、弁能力を減少させます。
4. 弁能力が通常運転で減少される値より小さくなると、コントローラーのリレー出力からデフロスト信号を出力します。
5. デフロスト終了後は、コントローラーに終了信号が入力され、弁能力は初期値からのスタートとなります。
遠洋鮪はえ縄漁船の
冷凍機運転データからの検証
電子膨張弁システムの省エネ率
液晶表示器と操作キーの付いたタイプ(NMC-3V2L)とパソコン(PC)で操作するタイプ(NMC-3V2)があります。
1台のコントローラで3系統の膨張弁制御と温度制御が可能です。
NMCコントローラの入出力
6個の膨張弁を用途に合わせて
2系統x3室、3系統x 2室、6系統
x1室に設定でき、多目的な利用が可能です。
PTM:温度圧力計測モジュール
DOM:リレー出力モジュール
モニタリングソフト用データ計測ユニットで、冷凍設備の圧力、温度データを計測します。圧力センサ入力端子を利用して、電流など各種データの出力信号を電圧に変換し計測できます。接点入力は、運転状態の計測などに利用されます。
・EKS(TQ弁用コントローラ)
圧力センサの追加、膨張弁の交換が必要です。既設の温度センサが利用できます。
・NCMコントローラ
圧力センサの交換が必要です。既設の膨張弁、温度センサが利用できます。
・NCCコントローラ
既設の圧力センサ、膨張弁、温度センサが利用できます。
EAWソフトウェアは、平成3年から販売されているワッチパネルの機能を受継ぎWindowsパソコン用に改良された冷凍装置監視ソフトです。パネルコンピュータでのタッチキー操作、デスクトップやノートパソコンのキーボード操作に対応しています。
このソフトには、膨張弁の管理、設定、グラフ、日報等の機能が組み込まれています。
設定値や運転状況がエクセル用データ(CSVファイル)で連続して記録されます。
最大30台のNMCコントローラのデータが1秒/台で計測され、画面のデータ更新が従来システム(NCシステム)に比べて格段に改善されました。グラフィック表示画面はありませんが、表示画面は、納入装置に合わせて設計されるため装置専用の画面構成になります。
ネットワーク内の複数のパソコンで、NMC-EAWソフトのグラフ、日報データを同様の画面で同時に見ることができ、また、エクセル用データ(CSVファイル)をコピーして利用することも可能です。
冷凍設備組込みのシーケンサからの情報の取込みも含め、装置全体の監視システムとして個々の冷凍設備専用にソフトが製作されます。メイン画面にグラフィック画面を採用したことにより、視覚的に装置の運転状態が把握でき、的確な膨張弁設定変更などができるようになっています。
NMCコントローラは、2種類のシリアル通信ポートを搭載しており、メンテ用PCとメインPCを同時に使用することができます。計測・設定ソフトをインストールしたメンテ用PCはRS232ポートに接続して、コントローラと1対1で使用し、「膨張弁の状態画面」、「グラフ画面」で膨張弁の動作状況を確認するとともに、設定値変更も可能です。