技術紹介

HOME > 技術紹介 > 冷媒情報 > R22規制情報
 
R22規制情報

 1930 年代にアメリカで工業化されたCFCは、冷媒としての性能に優れるとともに、化学的に安定で人体には無害なことから、その使用用途が拡大されていった。
 しかし、CFCが成層圏でオゾン層を破壊することが発表され、1985 年に「オゾン層の保護のためのウィーン条約」が採択された。
 さらに1985 年には南極上空のオゾンホールの出現が公式に報告され、「オゾン層を破壊する物質に関するモントリオール議定書」が採択され、全地球的な生産削減(CFCの全廃、さらに、HCFC(R22)を追加)が行われている。

※フロンによるオゾン層の破壊

フロンによるオゾン層の破壊

※HCFC(R22)の規制

 日本では、オゾン層保護の国際条約であるウィーン条約とモントリオール議定書をうけ、1988年、「特定物質の規制等によるオゾン層の保護に関する法律」(オゾン層保護法)が制定され、R22を削減していくための施策が行われており、その生産量及び消費量に基準限度を定めています。

日本におけるR22の生産量及び消費量の基準限度(削減スケジュール) H24.3現在

HCFC(R22)の規制

なお、生産量及び消費量の計算は以下のとおりです。

   生産量 = 各規制物質の年間生産量 × オゾン破壊係数(ODP)
   消費量 = 生産量 + 輸入量 ― 輸出量
                   輸入量 = 各規制物質の年間輸入量 × オゾン破壊係数(ODP)
                   輸出量 = 各規制物質の年間輸出量 × オゾン破壊係数(ODP)

但し、上記規制は製造を禁止する「蛇口規制」であり、すでに冷媒等として市場に出てしまったものは規制対象ではありません。つまり、「市中在庫品」や「市場回収品」などは規制対象外であり、上記スケジュールに関係なく継続使用が可能となります。

HCFC(R22)の生産量と消費量の推移

HCFC(R22)の生産量と消費量の推移

2020年以降は生産・輸入が一切禁止される!!



ページの上部へ